一人暮らしをする場合のコツ

高齢者が一人暮らしをする場合には、それまで持っていた荷物や家屋などについて一度整理しておくことがコツと言えます。活動するためのエネルギーや体力、それらを維持するための手間を考えた時、自分でこなせる以上のものを持ち続けると負担になるからです。できるだけコンパクトに好きなものだけを集めて収めておくことで、快適な空間を維持することができます。

衣類や趣味のものなど、場所を取ってしまうものについては、年齢的なもので必要ないと判断したら親族や友人などに譲っていくことで、大切なコレクションを廃棄することなく次につなげられます。特に長年行ったコレクションなどは、寄贈できるならまとまった形で行えると、重要な史料にもなりますし、展示などで自分も観に行くことが出来て効率が良いです。

家を小さめにというのは、掃除などの手間を考えた時に一人暮らしですべて行えるのか考えてみるとわかりやすくなります。家族がいる場合にはそれぞれの部屋やリビングなど生活空間もそれなりに必要ですが、一人の場合そこまで多くの空間を利用するのは難しく、それでも掃除や手入れなどは広さの分だけやらなければいけなくなるからです。高齢の場合、自分が亡くなった後のことも考えていく時期にもなってきます。終活として暮らしを考えていくと、コンパクトさはとても意味を持つことが分かるはずです。遺産などの物品整理を考えても、少なくなっていれば遺族への負担は少なくなります。